株式会社コトブキ

<平面研削盤 黒田精工 GS-CHF>の整備状況

◇ 入荷  ◇

黒田精工 GS-CHF
全自動タイプが入荷しました。
※1991年製

【特徴】
・砥石軸構造はクロダ独特のマッケンゼン形三点支持非真円平軸受を採用 砥石軸とメタルとの間にわずかな隙間を持たせ、軸の回転で発生する動圧により砥石軸 を支えています。

・上下ガイドは摺動抵抗が小さく剛性の高いボールガイドによるリニアウェイを採用 再現性の高い正確な切込が可能です。高精度な寸法管理が必要とされる研削盤には 最適な構造方式です。

・前後ガイドはV―V摺動面駆動を採用 したがって、ヨーイングのない安定した真直精度が保証されています。

◇ 分解・清掃 ◇

通電するも起動しなかったので、
電気系統のチェックをしていきます。
パワーサプライが故障していたので
新規部品に交換し動作確認致しました。

レベル出しを行い、
早速バラシていきます!!
◆上下ガイドには
 グリスを新しく注入してあります。

◆油圧シリンダのオイルシールが
 摩耗している為、交換済み。

◆外観塗装は剥がれないよう留意し、
 油汚れを落していきます。

◇ 組立て ◇

左右方向のターカイトが
剥離していました。
ターカイト専用の接着剤で
貼りなおしし、再度摺り合わせ(キサゲ)作業をしています。
前後方向はベアリング交換致しました。組立てる際は調整が必要となります。
油圧装置・スピンドル油・摺動面油は
メーカー指定の新しい油を注入。

砥石軸につきましては・・・
前側のメタルは緩んでいる分だけ
締め込んでいます。
後側のベアリングナットも硬く・重くならない程度に調整し締め込んでいます。
※弊社で締め込む為の治具を製作し行った。写真無し

テスト加工の面粗度をみながら
再度確認していきます。
砥石はバランスを出してから
主軸に取付けています。
砥石カバーにつきましては
安全上良くない為、
弊社にて製作致しました。
ダイヤモンドドレッサーがあるので
ベンチドレッサーは取り外してあります。 スピンドル油の給油ポットから
油漏れしていた為、交換しました。

摺動面油が
各スライド・軸に給油されるかのチェックはしております。
シーケンサーによりタイマー設定での
給油となります。

◇ 完成 ◇

テスト加工前の確認事項
・スピンドルが振れてないかの確認
・マグネットチャックを研磨し
 平面度をダイヤルで測定し確認
・上下切込みも
 バックラッシュがないかの確認

上記項目を測定してから
テストピースを6個置いて研磨します。
研磨後はピースの寸法測定を行い、
1番~6番公差±0.000です。

お問い合わせお待ちしております。

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