株式会社コトブキ

<NC旋盤 尾崎省力機械 OSL-300>の整備状況

◇ 分解 ◇

尾崎省力機械 OSL-300が入荷しました。

以前、使用されてたお客様は量産加工をしていたわけではないので ボールネジ・スライドの磨耗はまったくありません。

割り出し(オリエンタルモーター)とスピンドルモーターのクラッチのはいりが悪かった為、 主軸を回転させると音が鳴っていた。

◇ 清掃 ◇

使用頻度が少ないのもあり、サーリングチューブの中がグリスみたいのがつまっていました。

エアーなどで吹いて解消しています。
スライドに作動油がいきわたるかの確認をしています。

切削油タンクも綺麗に清掃しています。
機械全体に付着している油・切粉等は取り除いています。

◇ 組立 ◇

制御盤・操作盤の基盤、配線の破損や断線はありません。
刃物台をZ軸のスライドに乗せる際にはクレーンを使用しています。

X・Z軸のブラケット(ハンドル)側 ニードルベアリング・ルーロン・オイルシール新品に交換しています。

X・Z軸のサーボモーター側 ベアリング組み合わせタイプ・オイルシール新品に交換しています。

ボールネジとサーボモーターのつなぎめにはモリアタック (回転部の焼付、摩耗、音なり、キシミ等)防止剤を塗ってあります。
割り出し(オリエンタルモーター)とスピンドルモーターの クラッチの位置調整をし主軸を回転させても音は鳴らなくなりました。

◇ 運転調整 ◇

整備後は必ず精度と動作を確認をします。

X・Z軸のカミソリ調整はしてあります。
主軸クイルは抜いていません。
ドローバーフランジ・チャックフランジ・チャックの芯出しをしています。3箇所とも0.005でした。

電源を入れて動作確認してみて問題はありません。 今後もいろんな機械の整備状況を整備ノートに上げていきたいと思いますので、HPの方を見て頂けると幸いです。

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